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最新人材マネジメント情報

ワークフォース・スコアカード 

今回は書籍の紹介になります。1990年代後半から始まった「バランスト・スコアカード」の議論を受けて、2001年に「HRスコアカード」という概念が提示されましたが、議論が少し「人事寄り」にすぎて、つまり、戦略目標と人事目標の間の距離が遠すぎて、例えば、「イノベーションを促進するための人事制度」といったところで間接的すぎて、今ひとつインパクトが足りず、それほど参照される議論にはなりませんでした。

この、2005年に出された「ワークフォース・スコアカード」は、「HRスコアカード」の続編であり、その「遠すぎた距離」を埋めるものです。これは使えます。人材開発の目標をどこに置いたらいいのか、それを一望することができるフレームワークになっていると思います。「HRスコアカード」と同じように日本語訳は非常に難しいことが想像できるので、日本語訳が出るのを期待せずに、英語のまま読みましょう。書籍を買わなくても、著者が自身のサイトでキーチャートを公開していますので、それらを見てみましょう。サイトはこちら。その中でもキーチャートは、こちら(PDFへのリンク)になります。

すなわちその図は、人事が目を配るべき目標領域をバランスト・スコアカードの体系に準じて次のように体系化しており、これはモレがない体系図であると直感的に信頼できるものです。(この中で、真ん中の4つがワークフォース・スコアカードに相当します。)

  財務的な成功
  顧客の成功
  業務の成功
  要員(ワークフォース)の成功
  要員のスキル
  要員の行動特性
  要員の姿勢や組織文化
  人事慣行
  人事制度
  人事スタッフが持つべきスキル・コンピテンシー

HRアドバンテージでは、人材に関して何を測定・分析すべきか、という議論の中で、このワークフォース・スコアカードの議論を参照したいと思います。すなわち、人材に関する測定の主要なエンジンとなってよい「360度評価」の中で、上記ワークフォース・スコアカードのどこまでを盛り込んで測定・分析することが可能であり、また有効か、ということを考えます。「データに基づく人事-Evidence-Based HRM」研究会第2回(8月7日)では、第1回に引き続き、そのような話題も盛り込む予定です。

  • タイトル:The Workforce Scorecard: Managing Human Capital To Execute Strategy
  • 出版社:Harvard Business School Pr
  • 出版日:2005/3/30

プロフィール

写真:南雲 道朋(なぐも・みちとも)
株式会社HRアドバンテージ取締役
南雲 道朋(なぐも・みちとも)

株式会社HRアドバンテージ取締役。富士通でシステム開発企画、マーサージャパン等の外資系コンサルティング会社で業務改革/マネジメント改革/組織改革/人材開発を横断するプロジェクトの企画・推進を行ってきた。分野を横断するシステム思考の実践を基本姿勢とし、近年は人と組織のデータ活用の仕事に注力している。著書に、『多元的ネットワーク社会の組織と人事』(ファーストプレス)、『チームを活性化し人材を育てる360度フィードバック』(共著、日本経済新聞社)、『図解戦略人材マネジメント』、『実践Q&A戦略人材マネジメント』(以上共著、東洋経済新報社)がある。

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